アルツハイマー 移りゆく景色の中で

若年性アルツハイマーブログ(要)介護日記です。

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アリスのままで感想 同じアルツハイマー患者として

      2015/10/06

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昨日さっそく、娘と2人で若年性アルツハイマーの実小説の映画化「アリスのままで」を観てきました。

このポストカードが入場時に配られていい思い出になりました。

お客さんは半分もいませんでした。

どんなお客さん、アルツハイマーの方はおられるかなとさりげなく見渡しましたが、そういった独特の雰囲気も感じませんでした。

同病者から観た「アリスのままで」の感想(少しネタバレ)

同じ病気を患っている者からしますと、上映時間が短いというのが正直なところでした。

主人公のアリスがアルツハイマーの確定診断を受けてから、孫の誕生などから時間経過を考えますと2年でほぼ記憶を失ってしまうのですが、それを2時間で収めようというのが難しいところとは思いますが、同病ならではの予想とおりの苦悩が淡々と進み物足りなさを感じました。

逆にアルツハイマー患者がおられる家族の方には「家族の絆に対して」モデルになる作品ではないでしょうか。

そういった意味でアカデミー賞、その他の賞を受けた作品なのだろうと思いました。

 icon-check-square-o あらすじ

若年性アルツハイマーと診断された50歳の女性アリスが記憶を失っていく日々をつづり、全米ベストセラーとなった小説「静かなるアリス」英語名Still Alice(主演)ジュリアン・ムーア

コロンビア大学の中でも優秀な言語心理学の教授であるアリス(50歳)は、人に教えたり討論することが好き、生き甲斐で、記憶力や理解力・スピーチ能力などに長け、名声と人望もある人物。

そんな前向きで聡明な言語学者のアリスが、言語欠乏喪失から次第に若年性アルツハイマー病に苦しむ患者へと変遷していきます。

物忘れ、気分のむらと深夜の錯乱が描かれる中で、ゆっくりと確実に、そして急激に、仕事や生活するための記憶が失われていく切なさ。
愛する人を忘れてしまう怖さや喪失感と焦りなどがテーマで描かれていました。

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引用:映画「アリスのままで STILL ALICE」公式サイト

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記憶を失う覚悟を決めたアリスがビデオレターに自決の方法を残すところは同病者としてはショックなシーンでした。

私は娘と2人で見ました。

私がアリスの年齢になる頃には、アリスの末っ子の娘の年齢にうちの娘も同じ年齢になるので、記憶を失っていくアリスに接する末娘との関係を投影するように見ました。

 icon-check-square-o 若年性アルツハイマーとして孫を抱くアリス

その孫にも家族遺伝の可能性があるので、このシーンはこの病気の精神的な恐ろしさのひとつだと思いました。

アルツハイマー患者が「アリスのままで」を見ると直面する出来事(シーン)の視点・意味が変わると思います。

私は家族性遺伝の検査を受ける勇気を持てずにいますので、そのシーンは運命の儚さを痛切に感じました。

アリスが産まれたばかりの孫を抱く温かなシーンなのですが、そういった病理的な観点でも見てしまいます。
おそらく同じ若年性アルツハイマーの方が見ると、感動シーンが感動ではない残酷な未来を考えてしまうと思います。

またご主人の深いアリスへの愛は特別には描かれていないのですが、不思議と一番の理解者としてアリスへの一番の愛(絆)を感じたのも同病者の呼吸かもしれません。

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Comment

  1. みき たかし より:

    私の妻も10年前に「若年性アルツハイマー」の診断を受けました。今は特養に入所しておりますが、今でも自分の足で施設内を歩き回っています。私が面会に行っても誰だかわかっているのか、いないのかはわかりません。ただ顔を見ると、おどけたしぐさをすることもあり、わかっていると感じます。
    「アリスのままで」は私も今週見ましたが、やはり映画として時間が短いと思います。また良くは出来ているけど、所詮は映画でしかない、と感じました。

    • Yuki Yuki より:

      みき たかしさま、ありがとうございます。

      「アリスのままで」はストーリーが箇条書きのようで、期待していたぶん物足りなさがありました。
      でも素敵な映画でした。

      奥さま大切にされてください。
      ありがとうございました。

  2. みき たかし より:

    Yuki 様 
    すぐの返信をありがとうございます。
    私の妻は53歳のとき診断を受けました。しかしながら、その時には症状がかなり進んでいたと思います。 
    私は当時、仕事人間で、早朝に出社して帰りは深夜になることが多かったのです。休日も仕事が多く、家庭内のことは家内にまかせっきり、というより、あまり考えなかったのが正直な感想です。私たちは晩婚で当時、長男が大学1年、長女、次女の双子は中学1年生でした。そんな状況で私が妻の病気を知ったのは、近所の「家内の友人」の方が、家内を「強引に」受診させていただいたからでなのでした。
    そんなわけで、家内の異変を早く気付かなかった後悔の念を感じるとともに、私の愚かさ?にも気づきました。 
    仕事に流され、家族を思いつつも、ないがしろにしていた、と思います。
    今でも一番残念なことは「家内が一番怖かったであろう時、つらかった時」に親身になって話し相手になれなかったことです。 

    Yukiさんは出来る限り、思いの全てをパートナーのご主人に伝、また苦しみを話してあげてください。そして話し合ってください。結果は二の次です。

    長くなりましたが、これは今の私の考えですので、参考にしていただければと
    思います。
      
    Yukiさん・・・・・・調子の良い日かな・・・・・・にCharengeしてみては(出来れば)・・・

    • Yuki Yuki より:

      みき たかしさま、ありがとうございます。

      その分、奥さまを大切にされてあげてください。
      私たちは頭ではわからなくなっても心が覚えてると信じてます。

      ありがとうございます。

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